後縦靱帯骨化症を治療する|病気の進行を防ぐ

事故や合併症を防ぐために

睡眠

女性にも発症リスク

近年交通事故の原因として、睡眠時無呼吸症候群という病気をよく耳にするようになりました。これは文字通り睡眠中に呼吸が何度も止まることにより、十分な睡眠が得られないで日中に強い眠気が出る病気です。肥満などが原因で喉の奥にある気道が睡眠中に塞がれ、一晩に何度も呼吸が止まってしまうのです。統計的にも男性に多い病気ですが、女性にも一定の発症リスクがあります。特に閉経後は発症しやすくなりますので要注意です。睡眠時無呼吸症候群は肥満体型でない人でも発症します。生まれつき顎の形状が大きければ、気道の幅にも余裕があるためある程度肥満しても呼吸には影響が出ないものです。もともと顎が小さい人は気道の幅に余裕がないため、睡眠中に気道が塞がれやすくなります。症例としては限られていますが、中には気道が開いていても睡眠中に呼吸が止まる中枢型のケースもあります。睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、仕事中にもしばしば強い眠気に悩まされています。交通機関や運送業の運転手では、採用時に睡眠時無呼吸症候群の検査を受けなければならないケースもあります。睡眠時無呼吸症候群は心臓病や脳卒中・糖尿病といった病気の原因にもなります。

CPAP療法の有効性

睡眠中に呼吸が止まっているかどうかは、自分自身ではなかなか判断できないものです。家族やパートナーが気がついてくれれば早期発見できますが、1人で寝ている人はそうもいきません。十分な睡眠時間を取っているにも関わらず熟睡感が薄く日中も強い眠気に悩まされるようなら、一度病院で検査を受けるといいでしょう。睡眠時無呼吸症候群かどうかを診断するために実施される検査には、自宅で行う簡易検査と病院に一泊して行う入院検査の2通りがあります。入院検査は簡易検査で睡眠時無呼吸症候群の疑いが濃厚となった場合に実施されます。睡眠時無呼吸症候群でも症状が比較的軽い場合は、呼吸を促進する薬を使った薬物療法や肥満の改善といった治療法が行われます。専用のマウスピースを睡眠時に装着する方法もあります。より効果の高い治療法は、CPAPとも呼ばれる経鼻的持続陽圧呼吸療法です。CPAPは鼻に装着したマスクを通じて気道に空気を送り続ける装置です。この治療法を受けた患者は心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが大きく減少したという臨床データもあります。長期的視野に立って健康長寿を実現させるためにも、CPAPは最も有効な治療法と言えます。